28  終焉

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B1駐車場と結ぶ通路へ進入 レクサスが緩やかなスロープを激走し、B1に入り込んだ 山本「ばやしさんは何処です?」 矢口「いた あそこだ」 矢口が指差した先に 感染者と追いかけっこするセルシオが見えた。 プァープァプァァァァァァァァ クラクションの長押しで合図を送るやセルシオからもクラクションの合図が来た。 矢口「ゴーゴー 脱出しましょう」 山本「はい」 EXITの誘導看板を頼りに出口へ車を走らせる。 セルシオのケツがバンバン叩かれながら奴等の群れを引き連れこちらへ向かって来るのを目にする矢口。 山本「出ます」 山本がハンドルを切り出口へと進入した時 いきなりブレーキが踏まれレクサスが停止された。 山本「見て下さい シャッターが下がってます 今鍵で開けて来ますんで待ってて下さい」 矢口「急いで下さい」 山本が車から降りようとドアを開けるや 突然矢口が唖然とした顔つきで口にした。 矢口「山本さんちょっと待って あいつだ」 山本が目を向けたその先に 連結通路のスロープから現れ、こちらに向かって猛ダッシュで迫り来る奴の姿を目にした。 山本「あ…あの関取…まだ生きてるの…」 すると 矢口「山本さん 運転変わって 俺が運転します こっち乗って」 山本「は…あはい」 矢口が助手席のドアを開くや、その場で交代し運転席へ着いた矢口 山本「鍵開けなきゃ外に出られませんよ」 矢口「間違いない あの執拗さ あいつはサイレンサーです あいつはここで倒さないとマズいです」 キィィィー  バックされたレクサス 山本「サイレンサー?あれが噂の…」 矢口「出る前にまずはあいつを殺害しとかないと…」 車が発進され前進された。 山本「殺害っていってもどうやって?これ以上の激突は流石に車壊れちゃいますよ」 矢口「その金属バットで顔面叩いて首をへし折ってやって下さい」 山本は金属バットを手に取り 山本「これで…」 矢口「まぁ 見てて下さい俺の極上なドラテクを…これから俺の事矢口とうふ店って呼びたくなりますよ」 山本「え?とうふ店…? あ!それもしやイニDパロってます?」
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