28  終焉

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そして矢口の目に映った力士型感染者 レクサスがスピンしながら周り込み力士型感染者の横へピタリと着けたと同時に 矢口「今です」 バットを振るう絶好の位置取り 矢口は瞬時にギアをNへと入れ エンジンの回転数を上げた。 死ね…ブタ野郎… 山本が渾身のフルスイングを力士型感染者の顔面に叩き込むと同時に ニュートラルからドライブへとギアチェン サイドを外し アクセル全開で踏み込まれた 金属バットが顔面を捕らえたと同時に急発進したレクサス  スピードも加重された一撃で力士型感染者の首が90度に折れ曲がり 力士型感染者の足が止まり、その場で直立不動した。 すぐにブレーキが踏まれレクサスは停車される。 窓から身を乗り出す山本が振り向き バックミラーから様子を伺う矢口 これでも…動けるか…?関取… 綺麗に折れ曲がる首 背中にピッタリくっつく顔がこちらへ向けられている。 眼球運動する力士型感染者 だが…その数秒後 その眼球運動がおさまり ドスンと音をたて 巨漢が倒れた。 車内に戻る山本 山本「やった やっと倒しましたね…それにしても今の凄いですね ドリフトなんて初体験です」 矢口「えぇ さぁ 脱出です」 車を動かす矢口 山本「矢口さん 1つだけ聞いていいですか?」 矢口「はい」 山本「さっきのドリフトってする意味ありましたか?」 矢口「もちろんありますよ…あんな派手パフォーマンスでキメたらカッコイイでしょ…それと俺のスーパードラテクを山本さんに見せつける為ですよ」 山本「なるほど 納得です」 矢口「さぁ 皆が待ってる 行きましょう」 山本「はい」
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