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スタイル「絶対止めて あそこへ戻るのは…由美みたいになって欲しくないの…もう死んだ報告なんて聞きたくないわ…だから…」
純や「え?ちょっと待って 由美ちゃんがどうしたって?」
ハサウェイ「おまえそれも知らないのか…」
手で顔を覆い、再び泣き始めたスタイルを目にする純や
純や「まさか…」
ハサウェイも目を閉じ軽く首を横へと振った。
純や「そんな…嘘でしょ…由美ちゃんが…」
色んな事実が一気に押し寄せ、聞かされた純やは放心状態へと陥り、言葉を詰まらせた。
スタイル「戻るのは止めて 絶対に止めて!私達と一緒にここを出る事を約束して これはエレナちゃんも江藤さんも…それから由美もそれを望んでると思うわ だから お願いだから戻るなんて言わないで」
純や「スタイルさん…」
スタイル「約束して…」
ハサウェイ「…」
泣いて懇願するスタイルを目にする2人
すると
1人の生存者が大声をあげた
「みんなぁ クラクションだぁ」
生存者の目に輝きが戻った。
「来たぞぉ~」
「やっとここから出れるのね」
菅谷「やっと戻って来たかぁ 食い物を…腹減ったぞ…早く食わせろ」
「みんなぁ~ 脱出だぁ 外に出るぞ」
スタイル「さぁ 脱出よ 立てる?ハサウェイ」
スタイルの手を借り起き上がったハサウェイ
プァァ~ プァァアア~ ププァアアアアア~
徐々に近づくクラクション音
生存者一同が外へと飛び出した。
ハサウェイ、純や、スタイルも外へと飛び出す。
外に出た途端
辺りから響いて来る銃声
周り中で銃撃戦が展開されているのが容易に分かった。
純や「わぁ なんだこれ?」
純やが道路に出るやドロドロに溶けた物体を踏みしめ、靴底を上げた。
ププァアアアアア~ プァァ~
生存者一同がクラクション音に視線を向けるとライト光が道路を照らし始め
建物の角から乗用車が現れた。
「来たぞぉ」
「おぉ~い こっちだぁ~」
「こっちこっちよ~」
生存者等の歓喜の声があがる
そして もう一台も角から曲折して現れた。
キィィィー
急ブレーキがかけられたレクサスが路面を滑らせながら停車
後続でセルシオも停車した。
車から飛び出す矢口、高林、山本の姿
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