28  終焉

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ハサウェイ「ごめん 矢口さん」 高林「矢口さん 奴等が地下から出て来ました 早く出ないと」 菅谷「おい 早く出せよ 何してんだ」 矢口「チッ クソぉ」 純や「行ってよ」 苦虫を噛み潰した表情で舌打ちした矢口が運転席へと乗り込んだ 助手席に座る山本「気をつけて下さい」 矢口「2人とも 無事帰って来て下さい」 頷くハサウェイ「みんなを頼みます」 矢口も頷き車を走らせた。 後続するセルシオ車内から敬礼する高林の姿を目にした2人 こうして生存者を乗せた乗用車2台が無事に超高層ビルから脱出 暗闇へと消えて行った。 「うぅううううう」  「…締め日の集金にあがりましたぁ~ 今月は11兆とんで10円になりますぅ さっさと納めやがれぇ~ オタンコナス」 「…明日のクライアント用のプレゼン資料出来上がりましたぁバカやろぉ、第1営業課の不倫中の杉下さんとオンスケ通りに発表会開きますので愛人2人持つクズな専務とロジカル面の詳細な打ち合わせしといて…あとバジェットの話しも詰めて行くから仲介する初富工務店との段取りの打ち合わせもアサップワサップ…オーイイイェーイ ハイプでドープなボブサップ ヒップホップミュージック真に増す レペゼン東京リップスライム ステップアップでおじゃマップ イソップ童話読むアングラウソップ いつでもぉー 俺は ビーバップ いつでもおまえはタイムアップ  プロップ ワイプで切り取るハイスクープ スキルでビガップ……」 それから門の前を通過して行く奴等 2人はすぐに館内へと隠れ、壁に背をつけて奴等の通過をやり過ごしていた。 純や「さて 残ったはいいですが どうしますか? ハッキリ言わして貰いますが俺達戻った所で足でまといになるのがオチですよ お呼びでないかも」 ハサウェイ「なぁ 純や あの周りから聞こえてくる銃声…これはザクトが包囲してるって事になるよな?
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