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理沙「忠誠を誓ってからサーバントにしてこの痛みから解放してあげるわよ」
今度はククリナイフが岩渕の喉元へとゆっくり据えられた。
岩渕「はぁ はぁ はあ つまらんジョークを言うな 貴様の軍門に下るなんぞ吐き気がするわ はぁ ぐふぅ はぁ 」
理沙「……」
岩渕「はあ はあ はあ 貴様の配下に堕ちるくらいなら…死んだ方がましだ……」
理沙は2、3度まばたきした後
また溜め息を混じえた声音で口にした。
理沙「そぉ~ 残念ね 折角下等な存在にこれ程のチャンスをあげたのに 死を選択するんだねぇ」
3体の触手がゆっくり刃を動かし、ひざまづく岩渕の斬首態勢に入った。
岩渕「はぁ はぁ 残滓(ざんし)な傀儡の身になってまで ゴホッ 無我な活動なんてまっぴら御免だ 」
理沙「あらそぉ~~ ならお団子になりなさい」
3方向に据えられた刃が岩渕の首を切り落とそうと動いた瞬間
ピタリと3つの刃が停止された。
理沙が鋭いまなこを横へ移動させ、横目で背後へと目を配るや
銃口が向けられていた。
89式自動小銃を構えたエレナの姿だ
理沙「なぁ~にぃ? 今は不誠実な干渉は止めて貰えるかちらぁ~」
エレナ「理沙!真心込めてあんたをぶっ殺したいと思ってるんだからそんなつれない事言わないでよ」
理沙「キャハハ ぶっ殺したい?誰が誰をかしら?」
エレナ「テメェーしかいねぇーよ バーカ」
タタタタタタ
いきなり発砲されたAR
後頭部から肩にかけ弾が着弾された
その直後
シュ
隙を突いた岩渕がカランビットナイフで理沙の両目を潰した。
それと同時に発砲可能な位置へと移動したエレナから再度トリガーが引かれた。
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
長刃を握る触手の根元、手元、ククリナイフ自体に着弾され、岩渕の首から刃が遠ざけられた。
その隙に逃れた岩渕
潰された目を押さえながら身を屈める理沙から逃れた岩渕が這いながら距離を取るや、江藤が岩渕の前へと現れ、理沙に向けサバイバルナイフを突きだした。
江藤「大丈夫すか?」
岩渕「あぁ なんとか…がはっ…御覧の通り右手はもうお釈迦だけどな戦力になるかどうか…」
江藤「死ぬよりましです…ここから退避してもう逃げて下さい」
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