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エレナは、両手で口を覆い目を大きく開くと拳銃が地面へ落ちた。
江藤は放心状態に陥った。
純やは急速に顔が真っ青になった。
よしたかは、前田のおっさんが死んだと聞かされ膝が落ち目から涙を流した。
葛藤は目を瞑り、怒りで肩が震えているが何とか静めようと必死だった。
ハサウェイは、突然の悲しみに堕ちて行く仲間を見るも何とか踏ん張り、堪えながら平気を保ち口を開いた。
ハサウェイ「何でだ?なんで殺した?最上階の生存者を共に助け出そうと…危険を承知で手を取り…使命の下に集まった同志の筈だろ!なんで殺す必要がある?」
芹沢「ねぇ…殺しって病み付きになるの知ってるか?今のこの世の中…警察もいない…法で裁かれ、狭い檻に入れられる心配も無い!それが今の無法な世界!罪の概念が消失した今!何をやってもいいんだよ!何をやっても許されるこんな素晴らしい世の中!そんな中一番快感を得られるのが人を殺す事だよ!凄い光悦感、充実感なんだぜ!俺達って別に上の生存者を助けるなんてサラサラ無いんだよ!はなから救出なんてどうでもいいんだ」
ハサウェイ「…」
芹沢「俺達は、殺人とレイプが目的でこの遊び場へ来たんだよ!それでまずは、手始めに指揮官たるこの2人を始末しただけだ!早い所退場して貰いたくてね」
ハサウェイ「…」
芹沢は笑いながら「絶望したか?そう言えばそっちに女が2人いたろ…性処理の道具に使うから差し出せばおまえの命だけは助けてやるよ」
鬼畜!その二文字しかハサウェイには浮かばなかった…
おおます、前田を殺し、エレナと由美を性処理の道具と吐き捨て、この場にいる皆を嘲り凌辱感に陥らせた。
ハサウェイ「俺を含めこの場にいる男達全てがそれを許すと思うか?簡単に女性2人を手渡すと思うか?」
芹沢「そうこなくっちゃ!簡単に手に入ってもつまらないと思ってたよ!じゃあゲームをしよう!実に簡単なルールだよ」
ハサウェイ「言ってみろ!」
芹沢「殺し合うんだよ!そっちの男子が全滅したら自動的に女の子には地獄しかないね!ちなみに俺達が勝てば上の生存者も皆殺しにするよ!上の生存者を助けるにも、そこにいる女を守るにも、ここを出るにも!とりあえず俺達を全滅させないとだな!どう?じつに単純で分かり易いルールだろ」
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