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健太は、エレナの背後にふと誰かがいる事に気がづいた。
そしておもむろに入口付近へ視線を向けた。
エレナは健太から視線を外せない、まばたき一つ出来ない視戦の最中!急に健太が視線を反らし私の後ろを見ている…
するとエレナも背後から妙な気配に気付き恐る恐る振り返った。
入口付近!わずか1メートル真後ろに男が立っていた。
健太は、由美へ向けていた銃口を男へ向けると「何だおまえ?」
男は、健太の問いに答える事無くその場に直立して無言で部屋を見渡している。
その場の誰しもが健太の声で男の存在に気が付いた。
誰だ!? その場の誰しもが疑問を感じた…
キラー、デスの鋭い視線が男へ向けられる。
感染者ならすぐに襲いかかってくる…筈
まさかこんな所に生存者が…!?
龍谷もハサウェイから視線を外し男を見た。
でも…何か様子が変だ…
ハサウェイ、純や、江藤も横目で男を目にする。
生存者!? スタイル、由美はそう思い近寄ろうと足を踏み出したその時!
ハサウェイ、エレナ、純やの眼が急激に見開いた。
男の目玉が一瞬ありえない動きをし始めたのだ!3人はすぐに奴等だと察した。
感染者だ!
感染者の定義は人間を見ると見境無しに走って襲いかかってくるもの…
だが!こいつは違う…
そして!三人は直感した。
通常の感染者などでは無く、あの時見た特異なタイプの感染者だと!
エレナ「駄目!その男へ近づかないで…離れて」
スタイルと由美を制止させるエレナ!
エレナは、健太の股間へ押し当てた拳銃を外した。
健太もエレナからナイフを外すと男へ向け近寄って行く
エレナは、摺り足で感染者を見ながらゆっくりと後退した。
ハサウェイは、純やと目を合わせるや頷き何やら無言のコンタクトを図っている。
そしてハサウェイは、仲間の位置、距離、他の出口がないか辺りを見渡した。
振り返ると自分から斜め後ろの奥に扉を見つけた…
そしてエレナが後ろ足で自分に近づいて来るのを見るとハサウェイは、再度純やとアイコンタクトを交わした。
健太が感染者の胸に銃を押し付けると感染者の目玉が異様な動きをし始めボソボソと呟き出した。
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