3 緊迫

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ハサウェイ「バカ 声出すな」 純やは、すぐに我に返るが同時に扉を叩く音と声が無音の空間に響き渡ってしまった… 4人に極度の緊迫が走った。 暗闇の中、奴等がいる方向へ耳を澄ませ凝視する。 頼む…来るなよ… 誰もがそう祈り、数秒間の沈黙 すると 無数のうめき声が響き渡ってきた。 ホームから降りて線路へ雪崩れ込む、奴等の狂気の声だ やはり気づかれた…… ハサウェイ「純や バットでノブを壊せ」 純やは手にするライトをエレナに投げ渡すと金属バットでドアノブを叩きはじめた。 ハサウェイ「エレナさん そのライトで先を照らしてて」 ハサウェイはエレナに暗闇の先を照らすよう指示した。 暗闇の先から木霊するいくつものうめき声 そのうめき声や足音が凄い速度で近づいてくる。 ハサウェイは急いで弓矢がぎっしりと詰められた筒状の入れ物を取りやすい位置へ移動させ、アーチェリーのリムや弦を調整した。 ハサウェイ「来るぞ」 照らされる光に一体の感染者が映され次いでニ体目…三体目、四体目が続いて姿を現した。 その後ろからも声は続いている。 先頭を走る感染者との距離は30メートル ハサウェイは筒から弓矢を抜き取るとアーチェリーにセットし先頭に狙いを定めた。 江藤もナイフを身構え戦闘態勢に入る ハサウェイ「出来るだけロングレンジで射抜くけど取りこぼした奴は近接戦頼むぞ」 江藤「オーライ」 ヒュ ハサウェイの第一矢が発射された。
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