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感染者は、仰け反りそのまま後ろへ倒れると永久に動きを止めた。
三本の矢が突き刺さる感染者の死体を見下ろすエレナは、突然現れた三人の男達に命を救われたが…まだ頭が混乱していて何が起きたのか整理出来ていない…
身体の力が抜け地面へしゃがみ込むエレナに愛犬が近づき、エレナは愛犬を強く抱きしめた。
震える体を精一杯抑えようと試みる
弓の男「大丈夫?怪我はない?」
エレナに向け口を開いたと同時に
「ジィージジィ!電波が乱れザァーザーかったやっと繋がった!ザァ!」
三人の男達が耳に取り付けてる無線機に無線が入ってきた。
「ガガっ!今どの辺りにいる?ガァ!」
弓の男が無線のトランシーバーを手にすると「靖国通り沿いです。防衛庁を少し過ぎた辺りにいます」
「ザァー!すぐにその場を離れろ!ザァ!」
弓の男「何か起きたんですか?」
「ガガッ!10分前にガァー!らくが入って初台で大量のノロ系と四ザァー!先でも大量のランナー(感染者)がザァーザァーる、その場で挟み撃ちガガガ!」
感染者に突き刺さる矢を引き抜きながら純や「そいつらの数は?」
「ジジジジィ!数えきれん程だ…おまえらの手に負えんザザ!直にそこいら溢れかえるぞ!ザァ!早くその場を離れろガガッ」
弓の男「了解」
弓の男が車の屋根から飛び降りると2人の男へ「地上で帰るのは無理そうだな、ルートを変えよう」
そして、エレナに近づき手を差し伸べた。
弓の男「立てるかい?名前は?」
エレナは頷きながら「エレナと言います…あの…何て言ったらよいのか…あの助けていただ…」
弓の男はエレナの話しを中断させ「エレナさん!もうじきここに大量のゾンビがやってくる…死にたくなければ俺らに着いて来て!どう?一緒に来るかい?」
エレナは、頷くと差し伸べられた弓の男の手を掴み立ち上がった。
弓の男「すぐに移動しよう」
エレナ「あの…」
弓の男がエレナに振り向く
エレナ「お名前教えて頂けますか?」
「ハサウェイ!俺の事はそう呼んでよ」
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