14 銃撃

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ハサウェイがゆっくり起き上がりエレナを見ると、エレナはスヤスヤと眠りに着いていた。 ハサウェイは、記憶を辿って行く… そして!ハッと周囲へ視線を向けた。 ハサウェイの周囲には大量の薬莢が散らばりそれに比例する様に前方で積み上げられた感染者の屍が転がっていた。 ハサウェイの横にはどこからか探してきたのだろう救急箱が置かれ、ハサウェイの鼻と右目に処置が施されているのに気付いた。 エレナの寝顔を見ながら エレナさんが朝までずっと… 一人で…これ全てをやったのか…? 100体以上の感染者の死体の山、朝までずっと奴等の接近を阻止してくれてたのか… ハサウェイはトランシーバーを手にすると「俺だ!」 純や「ガッ!どうしました?ガァ」 ハサウェイはエレナを見ながら「やはり俺達の目に狂いはなかったようだ!ここは今安全だからもう少し休んでからにするよ」 純や「ザザァ!分かりましたザァ」 民間人が手にした最強の武器とそれを扱う女性に命を救われたハサウェイは、エレナの横に座り込んだ。 エレナの体が偏りハサウェイの肩に頬がもたれた。 警察署潜入から一夜して朝を迎えハサウェイも再び眼を閉じた。 今から2週間前… 九州の佐世保を拠点に自衛隊、警察を中心にした組織が結成されていた。 在日米軍兵、ヤクザ、猟友会、凶悪犯、肩書きは様々だが皆戦う事を望む者達 防戦から一方ついに攻戦へ転じた… ゾンビ掃討作戦が開始されていた。 日本に限らず中国や韓国及びアメリカ、ヨーロッパ、南米でも同時に攻勢の狼煙が上がり反撃が始まっていた。 人類は滅びの道を断固拒み始める。 07:11 警察署内地下2階射撃場 エレナが目を覚ました。 すると!ハサウェイが眼前から顔を覗かせた。 ハサウェイ「おはよ!エレナさん」 エレナは肩に寄りかかる所か知らぬ間にハサウェイに抱擁され眠りについていた。 いつの間にかハサウェイの胸にもたれてしまったのだろう! 思わずキスしてしまう程の近距離にエレナは赤面して飛び起きた。 エレナ「ごめんなさい…私…つい寝ちゃって…」 ハサウェイは笑みを浮かべながら「いや!可愛らしい寝顔だったよ」
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