2 戦慄

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暗闇の中、穴から一匹の鼠が姿を現した。 辺りをくまなく徘徊している最中、気配を察知したのか…鼠は急いで穴へと隠れ消えた。 その数秒後に暗闇の中から一つの明かりが灯され、その先に照らされた電車のレールが映し出される。 真っ暗な地下鉄の線路をエレナと三人の男達そして一匹の犬が歩んでいた。 エレナ「あの…これから何処へ行くんですか…?」 ハサウェイは小声で口にした。 ハサウェイ「ここを通って家に帰るんだよ…地上はもう奴等がウジャウジャいるから」 急にライトの明かりがエレナの顔を照らし、バットを手にする男が驚かす口調で言うた。 純や「バァ!っとそこから奴等が飛び出してくるかもしれないから油断は禁物だよ 気を付けてね」 エレナの驚く表情を目にしながら 純や「自己紹介申し遅れました 俺は純やです よろしくね」 エレナは明かりの眩しさで眼を細目ながら会釈した。 エレナ「エレナです」 また両手に刃物を握り締める男が… 「純や君!声がでかいよ…大声出すとまた駅員やら作業員やらのあれが来るからトーン落として…まあ少数なら殺るから問題ないけど…」 エレナ「…」 ハサウェイ「純や!江藤の言う通りだ 5日前の浅野さん達みたいにこんな暗闇で囲まれ全滅なんて御免だからな もうちょい小声で話せよ」 純や「はいはいはい、すいませんでした。分かりましたよ、ところでエレナさんは何故あんな所に?」
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