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「他の人は?もしかして君一人で僕を召喚したの?」
「いいえ、他の人は3人いましたが魔力を使い果たして病室に運ばれました。勇者召喚は魔力を注いでから時間がかかるんです。だから今は私一人です。」
なるほどね。
「ところでなんで勇者なんか召喚したの?」
「それは…」
「それはワシが説明しよう」
そういって現れたのは白髪だか老いてなお盛んな感じの男性だった。ごっついな~。
「ワシはこの国の国王アゼル・ディノガイン。こっちはワシの孫娘の第一王女ティアナじゃ。」
そう言えば名前聞くのも言うのも忘れてたな~。
やっぱり異世界だから名前の順番変えなくちゃいけないよね。
「申し遅れました。僕はソーマ・カネシロといいます。勇者召喚とやらで召喚されました。よろしくお願いします。」
「うむ。」
うむって…修が聞いたら草生やして笑うんだろうな…。
「お前を召喚したのは他でもない、魔族との戦いのためじゃ。戦ってくれるな?」
勝手に召喚しといてその言い種はないでしょ…。
「はい!召喚されたからには精一杯頑張ります!」
って答えとくのがいいよね。
案外打算的な聡真だった。
「頼りにしているぞ。ではティアナ、勇者様を部屋に案内してあげなさい」
「はい!お爺様!」
さてさてどうなるんだろうかな?
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