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久しぶりの四畳半ルームは相変わらずスッキリしており、手術台以外何もない。
「最初に長い通路を作るずら、30里(およそ120㎞)くらいあれば大丈夫ずら」
〔魔力が足り無い、却下!〕
「大部屋を100個並べ〔無理!〕
ショボーンとなるオラオ。
「何が作れるずら?」
やり方を変える様でコアに訊ねるが返ってきた返事は
〔小さい部屋一つだな〕
どうやら詰んでいる…
〔いや待て。狭い通路なら作れるぜ〕
「作れば?」
〔カス!良いアイデアを思い付いたんだよ。〕
何故かダンジョンコア主導でダンジョンが作られ、操られるままにオラオは作成して行く。
出来上がったダンジョンは大人が這って進める程度の通路が7㍍程、弛くカーブを描き先は見えない。
しかし、先の方には明かりらしき物が通路の壁に反射して見えており「先に何かある」と、感じさせる通路がある。
その隣には隣接した同じ長さ程の細長い小部屋があり、良く見ると小さな扉…引戸と言えば良いのか、戸棚の引戸状なのが2ヵ所臍の高さ程の場所に見える。
コアが考えたのはまさに外道。
入り口から入った侵入者は這って通路を進む、その横の部屋からオラオが引戸を開け侵入者を刺す、斬るを行う物だった。
通路とその小部屋は通路の突き当たりから落下する事で侵入が可能であるが、引戸は小さく出入り口にはなりそうも無い
臍の高さ程の差が通路と部屋にはあるが、通路が小さな為同じ階層として扱われるようだ。
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