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まぁ良いか
コイツよりマシな奴捕まえたら交換するか?
スキル“魔力吸収“を持ったヤツよりマシな奴…
居るのか?
意外にオラオを手離す事に迷うコアであった。
オラオと言えば不意に黙るコアをよそに通路を這いダンジョンを出て畑仕事を再開している。
自由だよな…
そんなオラオに近付いて来る影が2つ。
「おいオラオ!何処彷徨いてやがった。村中でお前を捜索してたんだよ」
「オイラ村に報告してくる」
「あぁ頼む。
さてオラオお前も来い。あんまり叔母さんを心配させるな」
そう言ってオラオはガタイの良い同じ位の年齢であるマサオに引き摺られる様に村に連行された。
村では皆顔見知りであり表面上は互いに助け合うのが掟となっている。
例えば、収穫。
手伝いに行けば報酬代わりの食べ物を貰えるし、冠婚葬祭と言った物は村中総出で手伝いをする、手伝いをしない者は自分の時に誰も手伝わない為に心理的な強制となる。
捜索は少し趣が異なり、早期の魔物の発見がメインとなる
居なくなった者が怪我で動けないなら助けるのは勿論だが、魔物に襲われ死亡や怪我では対応が変わる。
味をしめた魔物が次に狙うのは村の人々となるのだから当然だろう、次は自分かも知れない…捜索には村の全ての人を動員し痕跡を発見するのが自分達の身を守る事になるのだから。
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