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その侵入者とは…
プョプョブョョヨン
プョプョブョョヨン
スライムである
この世界のスライムは有名な円錐形では無くアメーバに近い形をしておりバブルスライムと言えば分かるだろう、クリアスライム等は水溜まりと見分けが付かずたまに被害が報告される事もあるのだが
、普通のスライムはピンク色で非常に目立つ、その目立つスライムが絶滅しないのは単に繁殖力が高いからだけでは無い適応性の高さ故である。
暗い通路で動かないスライムはその色を暗いピンク色に変える。
目立つのには代わりが無いのだけど……
そうしてスライムは段々増えて行く。
朝になりオラオがダンジョンに戻り、見た物は……
暗いピンク色の通路……
もう一度言おう。
少し黒みがかかったピンク色の狭い通路である
なんかエロい。
当然オラオは喜んだりしない、憎むべきスライムなのだが…
「なんかヌルヌルするずら」
何を想像しているのか知らないがニヤニヤしながら通路を通過し終えた。
…
……
気が付かなかった様子だ。
こうしてダンジョンにスライムが寄生したまま数日が過ぎる。
だが…
前のスライムの特質を覚えているだろうか?
スライムは適性が高いと言う方だ、僅かとは言えスライムにも魔力はある、魔力とは空気中にも微量に存在しており全ての生き物に宿るバクテリアの様な存在であり、魔力が存在していない生き物は居ない。
基本的に大きい生物は魔力が多い傾向があるが、環境で変わる為に一概には言えないのが現状である。
培養…
魔力とは培養の形で増える可能性は有り得る。
さて…
スライムに話しを戻そう。
スライムの適応性と前記の魔力とは直接関係無い様に思えるのだが、その魔力が増えやすい環境に適応したスライムと言えば分かるだろうか。
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