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オラオが農夫を継ぐ事になり早くも2ヶ月、オラオは運命の岐路に立つ事になる。
森の木陰で一休み…
「魔物出て来るずら~鍬でたたぁ切るだぁぁ……居ないずら?」
居ないね…
それでも恐る恐る木陰にたどり着き一息つくオラオ。
それでもキョロキョロと辺りを見渡し警戒を怠らないその姿は、どう見ても不審者にしか見えないから不思議だ。
不審者ゴッコをやりおえようやく座り心地が良さそうな地面に座るオラオに悲劇が降りかかった。
サク
「ウホーッホッホッ」
突然訪れた尻を突き刺す痛みに奇声をあげ、飛び上がるオラオ。
どうやら土の中に尖った物が埋まっていた様子。その上に座ってしまったのだから、運すら無いようだ…
うずくまり尻を押さえ痛みに耐えるオラオ、ようやく痛みが収まると怒りの矛先は尖った何かに向かうのだった。
「オラのばーじんを返すずら」
無理だ
オラオは手に持っている鍬でその尖った物を掘り起こそうとした。
その時!
「血液反応及び、熱源、生命反応キャッチ。これよりマスターと認識、捕獲後ダンジョン作成に移行します」
平坦な言葉と共にオラオは突然出現した荒縄によって捕獲され…消えた。
…
………
どれ程の時間がたったのだろう…
尖った尻石は捕獲したオラオと共に地中に潜り、オラオの持つ魔力を使用しながら小さな部屋と手術台をようやく作り出した。
「マスターのスキャン及び…魔力変換…中…容量不足の…為…改造…に…とり…かかれるかい!
なんじゃこのショボい生き物、立ち上げだけで100年かかるわボケ」
ダンジョンコアがキレてた…
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