イジメとはやってる側がそう思ってないたちが悪い

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全帝はその勢いのまま身を翻し、回し蹴りを放つ。が、それを俺は背を向けていたのにも関わらず、背中に目があるかのように膝を曲げてかわす。 流石の全帝もこれには驚いたのか、一度距離を取る。 フフフ、解るのだよ私には!貴様の動きがなぁ! まぁでも正直、地球の不良とは次元の違った動きをするので少しヒヤッとした。 これは俺のかわしの術が一対多数にまで対応できるから、それを全帝一人に集中することによってかわすことができた。 「まさか今のをかわすとは思いませんでした。でしたらもう少し速くしてみましょうか……」 全帝はそう言うと、全身に風の属性強化を施した。 やばす、風は速さに定評があるのだ。 だが、ここで俺は気づいた。 俺……身体強化してねぇ(笑) 身体強化する機会があまりないせいで忘れてた。 とりあえず身体強化を施す。 あ、ちなみに属性強化は難しいのでまだ出来ません。てへぺろ 「行きます…………よっ!」 全帝が目にも止まらぬ速さで俺の後ろに回り込む、そして頭に回し蹴りを放つ。 ふっ、速くなったのは貴様だけではないのだ!
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