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「ね、ねぇ時哉おかしくない?」
さすがに気づいたか。
「そうだな、人がいない」
すると、突然に目の前に黒い穴が現れた。
そう、突然だ。
「なんだこれ……」
「時哉、早く逃げようよ」
「そ、そうだな」
だが、そう簡単に帰れなかった。
黒い穴から大量の鎖が出てきたのだ。
鎖は龍雅に巻きつく。
「うわ!なんだこれ!助けて時哉!」
龍雅は気が動転したのか俺の服を掴んでくる。
「おい、バカ!放せ!」
「嫌だよ!」
「俺を巻き込むな!大丈夫、異世界召喚とかだって!」
「だったら時哉も一緒に来てよ!」
「行くわけねーだろ!死ね!」
く、くそ。こいつ無駄に力強い。
ずるずる引きずられる。
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