13人が本棚に入れています
本棚に追加
武俊はクククッと笑うと汐留を見た。
「そうか。
それなら君にくれてやる。最初から愛してなんかないんだよ。
逆に迷惑してるくらいだ。」
その言葉に驚きを隠せない汐留は
「なんて奴だ…。
恵美さんを都合のいい女扱いしやがって。」
「それはこっちの台詞だ。俺も君も利用されたんだよ。
あの女は、ただエリートと結婚したかっただけさ。
」
汐留は脳裏に恵美の言葉を思い出した。
―――汐留くん。
血液型A型よね?
最初から言ったでしょ?子供が欲しいだけなんだって―――
最初のコメントを投稿しよう!