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俊の手を強く握った。
身を乗り出そうとした瞬間
「マァンマ、おそらがまっかだね。
なんでかな…?」
「えっ?」
ゆっくりと俊の方を見た。
今、道連れにしようとした子供の目には真っ赤な夕焼けがどんな風に映っているんだろう。
「…何でかな?
不思議だね…。」
俊をぎゅっと抱きしめた。
「マァンマ…?」
「…ごめんね。ごめんね。 ママがバカだったね。」
涙声になりながら小さな温もりを腕で抱き締めた。
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