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美咲と寺崎は、なかなか予約の取れない人気のレストランに来ていた。 「ここ、よく予約取れたわね。 確か3ヶ月先までいっぱいって聞いたわ。」 小高い丘に立つそのレストランは海が見えていた。 「まあね。 ここのオーナーシェフと知り合いなんだ。」 「ようこそ、regaloへ!!」 ガタイのいいシェフが出てきた。 「雄大。 今日は、お前の腕を堪能しに来た。」 「あぁ。任せとけ。」 「あれ?今日、奥さんは?」 「子供が生まれたばかりで産休中だよ。」 「そっか。おめでとう!!」 雄大はニッコリ笑ってじゃあ、と厨房に戻った。
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