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お茶を飲みながらそう思ったら、いったん治まった怒りの炎がまた燻り始めた。
そんなあたしの胸中など知る由もない朝日奈くんは、自分の机に突っ伏した青柳大輔を振り返る。
「オイ青柳、さっき小野(オノ)さん来てたぞ。相手してた内藤が困ってた」
「ああ? 小野?」
眠そうに顔を上げた青柳大輔は、首を傾げた。
そして、ニッと笑う。
「誰だっけ」
悪びれない青柳大輔に、関係ないあたしが椅子からずり落ちそうになった。
朝日奈くんは苦笑して、サンドイッチを持ったまま続ける。
「バーカ。この間強制合コンとかって、内藤にカラオケ連れて行かれただろ? ずっとお前にひっついてたポニーテールの子!」
「……ああ」
言われてようやく思い出した、という様子の青柳大輔は、機嫌を損ねたように口を尖らせた。
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