初めての嫉妬

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   そうして教室の前に戻ると、違うクラスの女の子が立っていた。  中に入るのに少し邪魔な位置に立っているその子は、あたし達に気付きはしてもどこうとはしない。 「感じワルッ」  愛美があたしの耳元で口を尖らせて囁いた。  笑ってそれに相槌を打つと、内藤くんがあたし達とすれ違う。 「悪い、みんなアイツがどこ行ったか判んないってさ」 「え~、この間から全然捕まんないんだよ~」  オレに言われても、と苦笑する内藤くんが少し気になって、あたしはチラッと振り返った。  内藤くんは入口を塞いでる女の子を前に、困った様子で軽く頭をかいている。 「大輔のヤツ、基本は一匹狼だからなー。オレらも詮索とかしたくないし」 「それでも友達なの~?」 「男同士はそんな女みたいにベタベタしないもんなの。何してるか知らなくたって、オレらダチだし」 .
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