予想外の動機

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   得意げな青柳大輔は、イタズラが成功した時の小さな男の子みたいに胸を張った。  すると、青柳大輔はあたしを見ながら少し口を尖らせる。 「てか、昨日真琴とケー番交換したって?」 「聞いたの?」 「昨夜、真琴からメール来てそう書いてあった」  ……メールもする仲なんだ。  その事実に、あたしはイラッとした。  告白されただけで、返事すらしてないあたしは、彼と真琴の関係を咎め立てする立場じゃないことは判ってるんだけど。  そうして不快感をあらわにしたあたしに気付いているのかいないのか、青柳大輔も少し不機嫌そうに手を差し出した。 「何?」 「携帯、持ってんだろ? 出して」  確かに、あたしのパールピンクの携帯は、フル充電が完了した状態で、ナップサックの外付けポケットの中に充電器と一緒に入ってる。 「何で?」 「いいから、出せって」 .
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