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真琴は転がったままのお菓子を拾って、朝日奈くんに向かって投げた。
「仕切り直してくれる？」
「おぅ、任せろ」
お菓子をキャッチする朝日奈くんを眺めながら、青柳大輔はニヤニヤと笑う。
「赤城、古澤、つまんなくなったら内藤に集めろよ。あいつキャッチ下手だから面白いぞ」
「え？」
「ちょ、お前！ ふざけんな大輔!!」
あたしの疑問符は、内藤くんの拒否の叫びにかき消された。
今、真琴のこと、古澤って……。
目の端に、くちびるを尖らせるサド子が見える。
何も言えないその様子に、テンションが上がるような気がするんだけど。
青柳大輔が真琴の呼び名を使い分けてるその違和感に、あたしの頭の中は疑問でいっぱいだった。
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