2日目・京都

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  「わ。ダメッ、あたし高いところ苦手」 「えー、見るだけだもん、平気だよ?」  クスクス笑う愛美と、震え上がるあたしを見ながら、真琴は景色を携帯で写メしている。 「こんな高いところから飛び降りるくらいなら、確かに多少のことは出来そうだよね」 「いちいちこんな怖い景色、思い出したくないよ」 「まあ、ね。けど、例えとしてはうまく出来てるよね……」  そう呟いた真琴の横顔は、少し寂しそうに見えた。  美人の憂い顔って、それだけで何だかとっても色っぽい。  急に、髪をもう少し伸ばしてみようかな、と思った。  真琴ほどじゃなくても、髪が長くなったら少しは女っぽく見えるかな、なんて。  そう思うのは、何のため?  すべてがたったひとりに繋がる自分の思考回路が、どうしようもないと思った。  そうしているうちに小杉先生の声が聞こえて、市外には出るなよ、と念を押されてから、一時解散になった。 .
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