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「……あの石、楽しそうだなと思って」
「ここで縁結びにあやかるつもりなら、もっといいのがある。やめとけよ」
「どういうこと?」
「あとで教えるし」
きっぱりと強い口調。
大輔がどういうつもりでそう言ってるのか、顔が見えないから判らないけど……。
「でも、おみくじとか、ちょっとくらい……」
「いいから聞けよ」
そのまま、黄色い声のする集団から引き離された。
「えー、ちょっと」
「そこらの女と同じことしたってつまんねえだろが。だいたい縁結びとかもういらないだろ? 恋愛成就ならもうしてるし!」
それは……。
そうだけど。
彼が一体何を考えてるのかは判らなかったけど、そのまま大輔についてって、愛美達を待つことにした。
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