ハプニング

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   その後ろを真琴がついて来ている。 「真琴はどうだった? 平気?」 「……」  俯きながら歩いていた真琴は、立ち止まってゆっくりと顔を上げた。 「! ちょっと、真琴!?」  さっきとは打って変わって、真琴の顔は真っ青になっている。  ふらついた真琴の身体を、抱き留めるようにして慌てて支えた。  真琴はあたしの耳元で、かすれた声を漏らす。 「ごめん……急に気分悪く……」 「あ、喋んなくていいよ!」 「大丈夫……じゃないな」  眉根を寄せ、大輔は携帯を取り出した。 「どうするの?」 「小杉に相談する」  言うが早いか、大輔は修学旅行の前の日に小杉先生があたし達に教えてくれた番号にかけた。 .
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