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やたらゆっくりと朝を過ごして、７時半の朝食を済ませた。
それから８時半、大広間で社会科担当の酒井(ｻｶｲ)先生から京都の歴史についての授業。
これはほとんど頭に入らなかった。
寝起きにご飯を食べて、また眠くなって来た頃に話をされてもね、なんて真琴と話しながら部屋まで歩いていると、大広間で姿を消していた愛美が急ぎ足で追いついて来た。
「円香、まこちん、相談！」
よっぽど急いで走って来たのか、愛美は軽く息を切らしている。
愛美はニコリ、と笑うと、あたし達の肩に手を置いた。
「今日、清水寺行ったらまた自由時間あるでしょ」
「あ、うん。どこ行く？ まだ決めてなかったよね」
「それなんだけど、英雄達と一緒に回らない？ 今、誘われたんだ」
言われて、真琴と顔を見合わせる。
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