2日目・京都

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   真琴はくちびるに意味ありげな笑みをかたどり、あたしにアイコンタクトした。  その瞳にピンと来て、あたしは愛美を見る。 「別にいいけど、10人でウロウロするわけ?」 「ううん。今裕子とまやに確認して来たら、実は行きたいとこあるからって遠慮された。英雄のグループも、昨日いなかったふたりが彼女持ちでさ、京都デートするからいなくなるんだって。だから円香とまこちんさえよければ、6人になるんだ」  真っ先に、大輔が頭に浮かんだ。  けど昨日のことはおろか、あたしが大輔を好きなことさえ、愛美と真琴は知らないんだよね。  あたしが一瞬考えていると、真琴はサラサラの髪を揺らしながら愛美の顔を覗き込む。 「マナちゃん、行きたいんでしょ?」  その訊き方に、愛美は昨夜のまやとの会話を思い出したのか、困ったような表情になった。 .
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