2日目・京都

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  「いや、そうなんだけど、違うからね? 英雄と話してるの楽しいけどさ。ホント、そんなんじゃなくって」 「それは見てれば判るよ。あたしは別にいいよ?」  出来るだけ不自然に聞こえないようにそう言うと、愛美はホッとしたように笑った。 「よかった。まやの何でもかんでも恋愛にしたがるとこ、実は苦手でさ。今も何かからかわれるみたいな言い方されてー」 「そっかそっか」  そのまま3人で笑っていたら、朝日奈くんがソワソワしながら追いついて来た。 「翠川、どーする?」  やっぱり、この様子だと意識してるのは彼だけなのかな。  愛美の気持ちを知らなきゃ、付き合ってても何の不思議もないんだけど。  少し高揚した様子の朝日奈くんに向き直ると、愛美はニコッと笑った。  その笑顔に特に意味はないっていうのが、なおさらたちが悪いよ、愛美。  まったく、小悪魔め。 .
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