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拒否ではない手のその意味が判ったのか、大輔は安心したようにあたしの腰を抱きしめる。
背筋を伸ばしてしまうような、心地いいゾクゾクが背中を駆け上がり、あたしはそれにただ耐えた。
――そうしたら。
少し開かれたあたしのくちびるの間を、大輔の舌が割って入って来た。
ビックリして身体を強張らせると、大輔はあたしの頭をそっと撫でる。
リラックスさせるようなその指先が、任せて大丈夫なのだと伝えてくれるようで。
震えが来そうな身体から、力を抜いた。
すると、大輔のくちびるがそっと離れて、鼻先に暖かな息がかかる。
ゆっくりと目を開けると、少し潤んだ大輔の瞳がそこにあった。
「……好きだから、照れくさいのかな」
かすれた声で、大輔がそう言う。
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