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「ちょ……っ、青柳!!」
ものすごい剣幕で立ち上がったのは、愛美だった。
驚きのあまり、大輔は外したばかりのサングラスをカシャンと落とす。
その眉根がじりじりと寄せられて、視線を向けられたあたしは恐怖を感じた。
何?
何でここにいるの?
何で怒ってるの?
閃光が飛び散って、混乱する頭の中でそう思った瞬間、あたしはバッグを掴み、逃げるように椅子から立ち上がっていた。
会いたいって願った、それは本当、嘘じゃない。
けど、何で今なの!?
「バカッ、待て!!」
大輔の声が追いかけて来て、あたしの心臓は更に縮み上がった。
だってこんなの、普通ありえないよ!
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