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「……ウソでしょ!?」
あたしは、開口一番そう言った。
だって、あまりにも驚いて。
直接話すのは少し怖くて、あたしは真琴にメールをした。
すると、すぐにレスがあって、明日会おうってことになった。
真琴からのメールは、嬉しがっているのが伝わる絵文字がいっぱい使われていて、少しホッとした。
待ち合わせをしたカフェに少し遅れて現れた真琴は、昔の面影などどこにもなくて、あたしはその場に倒れてしまいそうなほどのショックを受けたんだ。
なるほど、早く結婚しなくちゃいけなかったわけだ。
長くてキレイだった髪は肩の上で切り揃えられて、それだけでも別人なのに。
真琴のお腹は、信じられないくらい大きくなっていた。
「……久しぶり、円香……」
だけど、その穏やかな笑顔は昔のままで。
あたしの目には懐かしさのあまり、涙が浮かんだ。
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