ずっとふたりで

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   あの日とは別人みたいに、大輔の触れる指先、くちびるのひとつひとつがとろけるほどに甘くて、優しかった。  受け止めるのに精一杯なのは変わらなかったけど、怖さなんてこれっぽっちもなくて――心も身体も、幸せだった。  夜が明けるまで、何度も何度も、確かめ合った。  3年もの空白を、埋めようとするみたいに。 .
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