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「で、拾って来たと。」
「あぁ、死にそうだったし。」
「あのなぁ…。」
「まぁまぁ、気に掛けるのも分かるがこんな子供だ。きっと害はないよ。何かあったら圭太が責任をとるさ。」
「うんうん。…ってえ?俺なの?」
「んー…まぁ、そういう事ならいいか。」
「え?!」
煩い
頭が割れそうに痛い
喉も焼けそう
「あ、気が付いたか?」
誰
目を開けるとこれまた知らない天井と、知らない男が俺を囲って座っていた。
誰でも良い
何でも良い
教えて
「き…くは?き…はど、こ?」
「きく?」
「誰か一緒だったのか?」
「いやこいつ一人でここの前に倒れてたんだ。」
菊は何処だろう
あぁそうだ
探しにきたんだ
きっと1人で泣いてる
「あれ?また寝ちまったか?」
「疲れているんだろう。」
「…早い所話聞きてぇんだけどな。」
菊
可愛い可愛い俺の菊
頼む
どうか、散らないでくれ
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