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じゃあ、昨日の悪寒とか、体がだるいと感じたのもろもろ、全部風邪の症状だったのか? わ、分からなかった。 「まァ、せいぜい早く治すんだな!」 百輔が、勝ち気な笑みで俺を見下ろす。 ……悔しいことに、少し頼もしく見えてしまった。 いい奴なの……かもしれない。 いや違うだろちょろいな俺。百輔の何を知ってるんだ。 でもまぁ、迷惑かけても(俺もかけられているが)、こうやってわざわざ見に来てくれた訳だし。 「……ありがとう………」 一応、礼を言っておく。 礼を言うくらい、バチ当たらないしな! 俺の、礼にしては小さい声。 それを聞いて、百輔は更に笑みを深める。 「オウ!いいってことよ! オメェは、オレ等の“下僕”だからなァ!」 当たり前のことをしたまでよォ!と、保健室に豪快な笑い声が響き渡る。 いや……だから…………… 下僕じゃねえ!!!!!!
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