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そして、奇跡が起きる。
「良かったら………だけど、一緒の班にならない?」
なんということだ。
こんな都合のいいこと、あってもいいのか。こんなの、最近の漫画の展開にもないぞ。
嬉しいのと、何か罠があるのではという疑心が入り混じる。
「私、さ。こんな性格だから中々友達出来なくって………」
目を伏せて、健気に笑う女の子。
「嫌じゃなければ、で……いいんだけど……………」
チラリと流し目で俺を見る。
不可抗力的に心臓が跳ねた。仕方ない、俺だって男の子なのだから。
「お、俺でいいなら…………」
自然と、口が動いていた。
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