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中途半端に甘味を摂取したせいか何か、高城さんはますますしなびてしまった。
こんな風にダルダルな様子はまさに日常の光景だが、今回のはハイパーダルダルとでも呼ぶ方が相応しい。
そんな高城さんを心配してか面白がってか(多分両方だと思う)、高城さんの同期の関孝臣(せき たかおみ)刑事もやって来た。
結局高城さんに飴ちゃんを与えてすぐ立ち去ってしまった片桐さんの事をふと口にしたら、ああなるほどね、と関さん。
「え、関さん、何かご存知なんですか?」
「うん?うん、ご存知も何も、片桐先輩と鬼束先輩の事は有名でしょ?」
「有名……というか……」
「本人にその気があるのかどうかはともかく、片桐先輩の方はハッキリ公言してるようなものだと思うし」
まあ、それも確かに。
そう変に構える事でもないよと続ける関さん。
それもそうだけれど。
「世間じゃ少数派が叩かれるのは仕方ないとしてもさ、自分が誰かを好きになるのは自由だよ。僕が聞いた話じゃ、片桐さんは結構昔からそういう気持ちだったんだって」
「え、そうなんですか」
初めて聞く話だ。
元々詳しくは知らないけれど、すると逆にこの人は何でこんなに訳知り顔なんだろうか。
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