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走る走る。優樹はうさぎを追いかけてどんどん走った。どちらかと言うと学校では足が速い優樹だったのにうさぎにはなかなか追いつかない。
……くそっ!
捕まえれると思っても惜しいところでいつも上手くかわされるのだ。
優樹は動物に馬鹿にされているようで無性に腹が立ってきた。
「待って!!うさぎ」
そう言ってみてもうさぎには聞こえていないのかどんどん走る。本当に、馬鹿にされているのかもしれない。
「うさぎ!!」
優樹はぐいっとうさぎに手を伸ばす。じりじりと距離を近づけるように
その時だった、いきなりうさぎは諦めたのか優樹の前でぴたりと止まったのだ。
……止まった。
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