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降りしきる雨。
大粒の雫が、音を響かせて傘にぶつかる。
傘から覗く周囲に人影は少ない。
深く息を吸い込めば、雨独特の匂いがする。
なんでか、雨は嫌いじゃないんだ。
気分のいい朝。いつもこうならいいのにね。
眼下には寂れた小さな集落。静まり返り、寝静まる村。
その小さな村のど真ん中の空中に、俺は今、浮いている。
なぜかって?
そりゃあもう・・・
「遊ぶためだよねええええええええ」
そうたからかに声を上げ、右手を天に掲げた。
刹那―ーーーーー
ビキッビキビキビキッと音を立てて右手に青い球体ができる
ギラギラと鋭い光を放つ小さな小さな、モノ。
「ふふ」
一つ笑をこぼし、俺はその右手を、迷いなく
振り降ろした
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