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牧瀬はこの学生寮から歩いて十分ほどの場所にある、ファミリーレストランでアルバイトをしていた。
入る時間はバラバラみたいで、ランチタイムに主婦パートと働く事もあれば、深夜帯にフリーターや、自分らと同じ学生と働く事もあるようだった。
牧瀬の言ういい思いとは飯を社員割引で安く食べられるとか、他校の奴に合コンをお願い出来るとかそういったことかと涼は考えていた。
「この前さ、昼間の主婦パートが、これから子供がお金掛かるようになるからとか何とか言って深夜帯に入って来たわけよ、その日にいただいちゃいましたよー」
牧瀬はアーモンドみたいな目をウネっとさせてニカっと屈託なく笑う。
「うわー、??」
涼には意味が分からなかった。
主婦って、主婦でしょ?
もう一生自分の配偶者としかセックスをしないと心に誓って結婚をしたのではないのか?
あの時はあの時、今は今、ってか…。
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