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☆
「ねぇねぇ、葉山の噂、知ってるー?」
翌日の月曜は、学校中が葉山の噂で持ちきりだったま
元から目立つ存在だった事もあるけど、後輩たちからも学食から聞こえてきた。
「すみれ先輩と生徒会長が付き合ってるのに嫉妬して、生徒会長を脅したみたいよ」
「えー! 何それ?」
三人固まった女子からも。
「階段の踊り場で、金を巻き上げようとして抵抗されて、怯んだ葉山が階段から落ちたんだって」
「え? あいつ、昨日推薦試験だっただろ?」
学食に向かう男子からも、
「推薦は取り消しになったってよ」
「あいつ、推薦があるから勉強して無かったじゃん。大丈夫なワケ?」
「夏休みも毎日部活だったもんなぁ」
……放課後の、ホームルームが終わって解散後も、クラスはざわついていた。
「確かによく、葉山が生徒会長を睨んでいるトコ見かけたわ」
「会長は澄ましてたけどねー」
話は大分すみれによって脚色されていた。
だから噂の中心には、すみれと葉山ばかり。
それどころか、あの葉山からすみれを守ったとまで言われていたりする。
「滝谷!」
廊下のドアに学年主任が、俺を手招きしていた。
ざわっ
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