Cherry 13

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【美優Side】 あたしは空翔とのことが、まるで夢のようだった。 空翔の心の中には美生ちゃんがいて、空翔はまだ美生ちゃんのことを想っていることも、あたしにはわかっていた。 それでも…よかったんだ。 空翔の傷付いた心を、あたしが癒せるなら、それでもよかった…。 美生ちゃんの代わりにはなれないけど、傍にいて寄り添うことは出来る。 空翔に見送られ、新宿駅まで行った。時刻は午後二時過ぎ。 もうミュージシャンフェスティバルは始まっている。 グランプリを獲るって海翔は言ったけど、絶対無理に決まってる。
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