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【美優Side】
あたしは空翔とのことが、まるで夢のようだった。
空翔の心の中には美生ちゃんがいて、空翔はまだ美生ちゃんのことを想っていることも、あたしにはわかっていた。
それでも…よかったんだ。
空翔の傷付いた心を、あたしが癒せるなら、それでもよかった…。
美生ちゃんの代わりにはなれないけど、傍にいて寄り添うことは出来る。
空翔に見送られ、新宿駅まで行った。時刻は午後二時過ぎ。
もうミュージシャンフェスティバルは始まっている。
グランプリを獲るって海翔は言ったけど、絶対無理に決まってる。
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