喧嘩は日常茶飯事

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入学式から3週間が経った頃、エリカと男たちはプールサイドで戯れていた。 「姉貴、お腹すきました。」 「あたしには関係ない」 「そーだぞ。」 「腹が減ったなら、何か買ってこい。あたしの分もな」 「うぃーす」 弟子の1人が近くのコンビニまで走って行った。 「てか、姉貴は喧嘩しないんすか?」 と、1人の男が言うと他の奴らも そーだな。確かにー。 と続けた。 「あたしはイライラした時、大切なものを守る時、売られた時しかしない。」 「じゃあ俺らが喧嘩を教えてもらえるのはいつになるんすか?」 「そんなの知るか。」 冷たく言い捨てたエリカは目を瞑った。 今日は太陽がまぶしいな。 とエリカは思った。
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