LIFE

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そんな時、エリカは水色で透き通った水が溜まったプールサイドで音楽を聴きながら空を見ていた。 あたしも落ちたものだ。こんな落ちこぼれ達の学校に送られるなんて。 と思いながら。 エリカの目にいきなり人間の顔が映った。 「!」 口をパクパクさせながら文句を言う赤い髪の不良にエリカは怒りが沸々とわく。 イヤホン付けてっから何言ってるか分かんないつーんだよ。 と思いながら、上半身を起こしながらイヤホンを外し、ガムを不良の靴に吐き捨てた。 「ざ、ざけんなよ?」 欠伸をしながら、エリカは立ち上がった。 「なんなんすか?いちおー、先輩っすよね?音楽ガンガンだったんで聞こえなかったっす!」 バカにしたように言った。 「オメー、俺らなめんなよ? ここは俺らの溜まり場だ。邪魔だどけ。 警告だ。オメー女だから手加減すっけど、これ以上なめた真似したら殺すぞ?」 目をつり上げた不良。 エリカはそれを微笑し 「こりゃすいません。ハハ。 でも、あんたら先輩たちは団体で動かないとなんもできないんすよね?」 「あぁ?」 エリカの胸ぐらを掴み、エリカを持ち上げる不良。 赤髪が、リーダーでその弟子はエリカたちの周りを囲いエリカが逃げないようにした。 「あたしはよぉ、オメーらみてーに、だちだち言ってるやつが一番嫌いなんだよっ!」 赤髪を殴る。 エリカはそれをスタート合図とし、他の10人の不良を倒す。 倒れた男たちを蹴っ飛ばしプールに落とす。 「あたしを、女だからってなめんじゃねー。文句があったら1年2組に来な!」 溺れる男たちにそう告げエリカは教室に向かった。 「初っぱなから、11人もやっちまった。てか、1曲聞き逃した。」 と言い首を鳴らしながら再び音楽を聞き始めた。
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