猫の瞳で観てみたら…РАЯТⅢ

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前の家にいたころ、 僕と同じく、壁の中から、 ママに、救助された猫逹に、 ママは、ひとりひとりに、名前をつけた。 璃音(りおん)、花音(かのん)、 ト音(とおん)、雪音(ゆきね)、 茶音(ちゃね)、音子(ねこ)、 縞音(しまね)、天音(てんね) 若音(にゃおん)……etc… ママは、音楽が好きだから、 みんなに、『音』という字を使って、 名前をつけた。 僕逹だって、美音(みいん)とか、 音々子(ねねこ)、音夢(ねむ)でしょ? ただ、雛子(ひなこ)ちゃんは特別 雛祭りに、3月3日に生まれたから。 とても可愛がられた雛子(ひなこ)ちゃん、 ママが、お仕事とかで、 留守がちだったから 寂しい思いをさせたって、 ママは、今でも、雛子ちゃんが、 天に還らず、待っている、って、 信じてる。。。 美音も、まだ、近くにいると、 想っている。 『僕(音夢)は、ここにいるよ。』 『僕(ねむ)が、ここにいるよ。』 『ママ‼』
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