原因その5

3/9
519人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
  制服に着替え、やってきました保健室。 実は来るの初めてだったりする。 ――コンコン 洋次が軽くノックをする。 …が、返事はない。 洋「あれ? 入れ違いだったのか?」 流「それならそれで手当てだけしてもらおうぜ。」 洋「え、でも返事がないってことは先生もいないんじゃないか?」 流「知らねぇ、勝手に使っても良いだろ。」 良いんだろうか…。 ――ガラッ そう思っている間に扉を開ける流嘉。 行動力あるなー、なんて思っていると、  「…~ッ! ーー!」 …人の声? 涼「誰かいるのか?」  「……っ! ー…!!」 押し殺したような声だけど確かに聞こえる。 流「あそこか。」 言うなり、一つだけカーテンの閉まったベッドに向かう流嘉。 ――シャッ 開けられたカーテンの中には、 涼「な……っ!」 男が2人、細っこい誰かに跨っていた。 ベッドの上に広がる長い金髪。 顔は見えないけど、あれは間違いなく…。  
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!