519人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
制服に着替え、やってきました保健室。
実は来るの初めてだったりする。
――コンコン
洋次が軽くノックをする。
…が、返事はない。
洋「あれ? 入れ違いだったのか?」
流「それならそれで手当てだけしてもらおうぜ。」
洋「え、でも返事がないってことは先生もいないんじゃないか?」
流「知らねぇ、勝手に使っても良いだろ。」
良いんだろうか…。
――ガラッ
そう思っている間に扉を開ける流嘉。
行動力あるなー、なんて思っていると、
「…~ッ! ーー!」
…人の声?
涼「誰かいるのか?」
「……っ! ー…!!」
押し殺したような声だけど確かに聞こえる。
流「あそこか。」
言うなり、一つだけカーテンの閉まったベッドに向かう流嘉。
――シャッ
開けられたカーテンの中には、
涼「な……っ!」
男が2人、細っこい誰かに跨っていた。
ベッドの上に広がる長い金髪。
顔は見えないけど、あれは間違いなく…。
最初のコメントを投稿しよう!