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聖「あれぇ~? でも新入生代表挨拶、鈴ちゃんじゃないよねぇ~?
あれって首席の子がやるんじゃないのぉ~?」
鈴「あぁ…、挨拶の件は辞退させて頂きました。
中等部で生徒会長を務めていた方がなさると聞きましたが…。」
聖「あー、そうだったんだぁ~。
鈴ちゃんが首席じゃないのかと思ってびっくりしたぁ~。」
なんだその鈴が首席で当たり前みたいな言い方は…。
浬「それより私は鈴が本当にこの学校に来たことに驚きましたが。」
誠「お…も、び…りした。」
聖「そう~? 鈴ちゃんって結構行動力あるから来るだろうなって思ってたよぉ~。」
蓮「その結果が面倒事を呼び込むことにならなければ良いがな。」
渋い表情を浮かべる蓮先輩の言葉に暫しの沈黙。
けれどそれはすぐに破られた。
太「…他の生徒なら関係ないと切り捨てるところだが、他ならぬ鈴のことだ。
生徒会でも出来る限りのサポートはさせてもらう。」
おぉ、よく分からないけど会長らしい発言。
そしてイケメンスマイル(笑)
その言葉を聞いて、鈴が驚いた様に息を飲むのが聞こえた。
が、直ぐに口元に微笑みを浮かべた。
鈴「はい、どうぞ宜しくお願いいたします。」
これが俺と、彼等との出逢い。
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