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涼「鈴……っ!」
流「てめぇら!」
言葉よりも早く、俺達は男達をぶっ飛ばしていた。
鈴「み、なさま……。」
ぐしゃぐしゃになった金髪。
はだけた制服。
覗く白い肌にはところどころ赤い花が咲いていた。
露わにされた下着を隠すこともせず、ただ呆然する鈴。
目には今にも零れそうな程、沢山の涙を溜めて、身体を小さく震わせていた。
コトには及んでないと分かったが怒りが収まらない。
涼「ぶっ飛ばす!」
洋「はいはい、涼介落ち着いて。
流嘉も。それ以上やったらその子気絶しちゃうから。」
落ち着いた様子で胸ポケットにスマホをしまいながら、俺達を制止する洋次。
涼「でも!」
洋「鶯ノ宮先輩に連絡したから。
すぐ来るって。
それ以上やったら幾らなんでも、涼介達も何か処分が下る。
そんなことして誰か喜ぶ訳?
先輩来るまでそいつら押さえといて。」
涼「……っ!」
何も言い返せず、ただ黙って俺達が男達の腕を捻りあげたのを確認すると、鈴の方へと向かう洋次。
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